こんにちは!
今回のテーマは「DHCのシトルリン」について。
果たしてどんな効果が期待できるのでしょうか?
早速見ていきましょう!
DHCのシトルリンってどんなサプリ?
DHCシトルリンとはその名の通りDHCが出している、シトルリン配合のサプリメントです。
今でこそ健康食品のイメージが強いDHC。
しかし会社設立の1972年当時は、翻訳の会社でした。
サプリメントなど健康食品の事業を始めたのは、2002年と比較的最近の出来事なのです。
そんなDHCのシトルリンサプリメント、パッケージには「めぐりに役立つサイクルに着目!」と書かれています。
元気そうな男性のイラストも書かれており、活力的なイメージが湧きますね。
しかしこれだけだと、一体どんな効果があるのか分かりづらいのが正直なところ。
そこでDHCのシトルリンサプリメントについて、細かく調べてみました。
シトルリンの特徴
効果の前に、まずはシトルリンの特徴について解説しましょう!
アミノ酸の一種
シトルリンはアミノ酸の一種で、タンパク質を構成しない遊離アミノ酸です。
アミノ酸には体内で合成できる非必須アミノ酸と、合成できない必須アミノ酸があります。
シトルリンは体内で生成できるので、必須アミノ酸ではありません。
しかしシトルリンは成長期や中高年男性の場合、体内で生成される量では不十分なことも。
食物などから積極的に摂取するのが推奨されているため、準必須アミノ酸とも呼ばれています。
シトルリンは体を健康に保つ上で、とても重要な働きをしている成分。
シトルリン不足になると疲れやすくなるだけでなく、様々な生活習慣病を引き起こす恐れがあると言われています。
尿素回路での働き
シトルリンは尿素回路で生成される成分で、アンモニアを無毒な物質に変化させる役割を担っています。
変化の過程でNO(一酸化窒素)を生成するのですが、この際にアルギニンが関わってくるのです。
尿素回路の仕組みを簡単に言うと、オルニチン→シトルリン→アルギニンの順番で変化していきます。
アルギニンは、アンモニアを無毒化した尿素とオルニチンを産生。
またオルニチンからシトルリンに変化するサイクルに戻ります。
アンモニアはエネルギー産生の障害にもなる成分。
しっかりと分解を促進することで、エネルギーの産生がスムーズになると期待できます。
尿素回路のサイクルを正常に回すためにも、シトルリンは積極的に摂りたい成分です。
含まれる食べ物
体内で生成される量だけでは不十分なことも多く、積極的な摂取が推奨されているシトルリン。
そんなシトルリンが多く含まれている食べ物は、以下になります。
- スイカ
- メロン
- ゴーヤ
- きゅうり
- クコの実
特にシトルリンが豊富なのはスイカ。
100gあたり180mgのシトルリンが含まれています。
スイカに次いでシトルリン含有量の多いメロンは、100gあたり50mgなのでなんと3倍以上です。
しかしシトルリンが含まれる食べ物は、毎日の食事に取り入れづらいという難点があります。
肉や魚のように日常的に食べるものでもなければ、調理でのアレンジもしにくいからです。
さらにシトルリンの推奨摂取量は、1日800mg程度。
スイカだと1/7切れ・メロンだと1.3個・きゅうりだと50本で、ようやく800mgに到達します。
1日に必要なシトルリンを食べ物から摂取するのは、現実的ではないと言えますね。
それゆえシトルリンは、サプリメントで摂る人がほとんどです。
サプリメントなら1日に必要な量のシトルリンを、簡単に摂取できます。
DHCシトルリンの配合成分について
DHCのシトルリンサプリメントに配合されている主な成分は、シトルリンとアルギニン。
シトルリンがアルギニンに変換される際に、一酸化窒素を生成する仕組みを利用したサプリメントです。
一酸化窒素の生成が必要なら、アルギニンをそのまま取ったほうが効率的では?と、考えるかもしれません。
しかしアルギニンをそのまま摂取しても、一部は肝臓で代謝されてしまうのです。
対してシトルリンは代謝されないため、効率よくアルギニンを増やせます。
一件遠回りに思えますが、シトルリンをアルギニンに変換するステップが大事なのです。
DHCシトルリンサプリメントの、シトルリン含有量は825mg。一日の推奨摂取量はクリアしています。
対してアルギニンの含有量は150mg。
一日のアルギニン推奨摂取量は2,000mg以上なので、やはりシトルリンのサポート目的での配合と言えます。
DHCのシトルリンサプリメントは、その名のとおりシトルリンを効率よく摂取するための物。
食事からは摂りづらいシトルリンを、お手軽に増やしたい人向けのサプリメントです。
シトルリンに期待できる4つの効果
お待たせしました!
ここからは、いよいよシトルリンに期待できる効果を説明していきます!
血流の改善効果
シトルリンには血流を改善する効果があります。
なぜならアルギニンへの変換の際に生産される、NO(一酸化窒素)に血管を広げる作用があるから。
血管が広がると血液の流れもスムーズになるので、シトルリンには血流改善の効果があると言われています。
血流を良い状態で保つのは、健やかな毎日を送る上で非常に大事なこと。
生活習慣病の予防になる他、動脈硬化の抑制にも繋がると考えられています。
また脳の血流が促進されることで、集中力や記憶力にも良い影響を及ぼすのではないかとまで、期待されているのです。
現代人はデスクワークやスマートフォンの長時間使用で、血行不良になりがち。
血行不良から来る不調が気になる人は、シトルリンを適度に摂取すると良いかもしれませんね。
男性機能の改善
シトルリンは男性機能の改善にも効果的と言われています。
EDなど男性機能が低下する原因の一つは血行不良。
血流が改善されると下半身にも十分な血液が行き渡るので、男性機能も復活します。
実際ED治療薬として有名なバイアグラも、血流を促す薬です。
シトルリンによる男性機能の改善は、実験でも結果が出ています。
イタリアの大学が行った実験では、ED男性に1.500mgのシトルリンを1ヶ月摂取させました。
その結果なんと被験者の50%に効果が見られ、男性機能が改善されたのです。
またシトルリンから生成されるアルギニンは、精子の80%を占めています。
そのためシトルリンの摂取は、精子の量や質にも良い影響を及ぼすと言われているのです。
男性機能の改善には全身の血行を良くするのが一番。
それゆえに血流を改善する効果のあるシトルリンは、男性機能の改善に効果的と言われています。
血圧の低下
シトルリンは血圧を下げるのにも効果的と言われています。
血流が良いと少ない力で多くの血液が体内を巡り、血圧が下がるようになっているからです。
シトルリンによる血圧低下に関しては、メキシコで行われた実験で効果が確認されています。
実験では3,000mgのシトルリンを、3ヶ月間摂取させました。その結果なんと被験者の平均血圧が、20%ほど低下したのです。
高血圧は体に良くないばかりか、男性機能の低下にも繋がると言われています。
血圧が高くて悩んでいる男性は、一度シトルリンを試してみても良いかもしれません。
疲労回復
シトルリンには疲労を回復する効果や、筋肉痛の緩和効果もあると言われています。
なぜなら疲労が溜まる原因の一つとして、血行不良が挙げられるからです。
血行が悪い状態だと、疲労物質を体外に排出しづらくなってしまいます。
すると次第に疲労物質が溜まり、疲れがなかなか取れないという状態になるのです。
シトルリンの疲労回復に関する効果は、スペインで行われた実験で結果が出ています。
実験では8,000mgのシトルリンを、運動前に摂取させました。
すると運動をした24時間後と48時間後の筋肉痛が、40%軽減されていたのです。
疲れの溜まりにくい体にするには、血行を良くして疲労物質を効率よく排出するのが効果的。
だからこそ血流を改善するシトルリンが、疲労回復に効果的と言われています。
運動パフォーマンスの向上
シトルリンには、運動パフォーマンスの向上効果もあると言われています。
ここでも関わってくるのは血流の改善効果。血流が改善されると、運動能力も向上すると言われているのです。
シトルリンと運動パフォーマンスの関係についても、実験で効果が認められています。
実験ではトレーニングの直前に、シトルリンを8,000mg摂取させました。
すると摂取した被験者は未摂取の人に比べ、52%がより重い負荷に耐えられるという結果が出たのです。
また別の研究で毎日6,000mgのシトルリンを、15日間摂取させるという物があります。
すると摂取していない場合と比べ筋肉を動かすATP量が、平均34%増えるという結果になりました。
摂取量は多いものの効果が認められているので、シトルリンは運動パフォーマンスの向上に役立つと言えます。
シトルリンの増大効果に科学的根拠はない
シトルリンはサイズUP目的の増大サプリにも、よく配合されています。
しかしシトルリンの増大効果に、科学的な根拠はありません。
実際のところシトルリンの主な効果は、血流の促進・改善。
これにより男性機能の改善や疲労回復、運動パフォーマンスの向上が期待できます。
しかし血流が改善されたからといって、サイズがUPするかと言われれば、そんなことはありません。
男性機能の低下が改善されて硬さを取り戻すことで、大きくなったように感じる人もいるでしょう。
しかし「元のサイズより大きくなるか?」と言われたら、血流促進にそこまでの効果は期待できないというのが答えです。
そもそも飲んだだけで何cmもサイズがUPするような、魔法の成分は存在しません。
下半身のサイズUP目的でシトルリンを飲むのは、やめておいたほうが良いでしょう。
シトルリンの副作用について
シトルリンは医薬品ではない上に毒性も低い成分なので、大きな副作用は存在しません。
実際シトルリンで副作用が出た際の摂取量は8,000mgで、14.63%の割合で胃もたれが発生したとのことです。
8,000mgというと1日の推奨摂取量の約10倍ですが、それでも副作用は胃もたれ程度。
無茶な飲み方をしていいわけではありませんが、過度の心配は不要です。
ただし以下に当てはまる人は、シトルリンを摂取する際に注意する必要があります。
- バイアグラなどED薬を飲んでいる
- 高血圧の薬を飲んでいる
- 低血圧に悩んでいる
- 手術前後で流血しそうな傷口がある
シトルリンを摂ると血流が良くなるので、これらに当てはまる人は相性が悪い可能性があります。
摂取する場合は様子を見ながらにしましょう。
このように少々注意点もありますが、シトルリンは基本的には安全性の高いサプリメントです。
過剰摂取や血流改善の薬との併用に気をつけていれば、問題ないでしょう。
精力回復には男性機能に特化したサプリがオススメ
ここまでシトルリンに期待できる効果について、解説してきました。
その効果は男性機能や高血圧の改善、さらには疲労回復と運動パフォーマンス向上まで。
シトルリンで血流が改善されることにより、男性にとって嬉しい効果が多数あることが分かりました。
しかしシトルリンだけに頼ってしまうと、精力の面では効果がイマイチなのもまた事実。
シトルリンは血流を改善する物なので、精力回復に重きを置くのではなく、健康サポートとして摂取したい人向けです。
精力を確実に回復したい場合は、もっと男性機能に特化したサプリメントを摂りましょう。
精力回復が目的でシトルリンを検討していた方は、こちらの記事をご一読ください。
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