こんにちは!
サプリメントリサーチです!
今回解説するのはアルギニンの効果についてです。
では、早速いきましょう!
アルギニンとは?
まずはアルギニンがどんな成分なのかを解説します!
タンパク質を構成する20種類のアミノ酸の一種
アルギニンとはアミノ酸の一種。
中でもタンパク質の構成に関わる20種類のアミノ酸の一つなんです。
この20種類のアミノ酸のどれか一つでも欠けてしまうと、タンパク質は合成されません。
またアミノ酸には「必須アミノ酸」と「非必須アミノ酸」の2種類があります。
必須アミノ酸は体内で生み出すことができないアミノ酸。
そのため食事やサプリから摂取する必要があります。
非必須アミノ酸は体内で生み出すことができるアミノ酸。
アルギニンは非必須アミノ酸に分類されます。
しかしアルギニンは体内で作られる量がとても少ないです。
そのため準必須アミノ酸とも呼ばれており、足りない分は食事やサプリなどで補給する必要があります。
NO(一酸化窒素)の生産により血流促進効果がある
アルギニンにはNO(一酸化窒素)生産による血流の促進効果が期待できます。
アルギニンには尿素回路でアンモニアを無毒化する働きがあります。
この過程で生産されるのがNOです。
NOは血管を拡張することで血流を促進させる効果があります。
つまりNOを生産するアルギニンには血流の改善効果があるのです。
アルギニンが含まれる食べ物について
アルギニンはたんぱく質を構成する成分の一つなので、肉類や魚介類、大豆類などのたんぱく質の多い食材に含まれています。
肉類にはアルギニンの他にも豊富なアミノ酸を含んでいるため、効率よくアミノ酸を摂取することが可能です。
魚介類は少し値段が高いため、日頃の食生活に組み込みづらいかもしれません。
しかし、するめや鰹節なども非常にアルギニンの含有量が高いため、それらを積極的に摂取すると良いでしょう。
大豆製品は低カロリーで高タンパクな食材が多いです。
凍り豆腐や湯葉はとてもアルギニンの含有量が高いですが、毎日の食事に組み込むのは難しそうです
また大豆製品は肉や魚と違って、多く食べることは難しいでしょう。
そのため肉類や魚介類と一緒に食べることをおすすめします。
アルギニンに期待できる効果について
では、アルギニンに期待出来る効果についてご紹介しましょう!
1.高血圧の改善効果
アルギニンには高血圧の改善効果が期待できます。
アルギニンには血管を広げてくれるNOの生産を高める効果があります。
NOが生産されることで血管が広がり、動脈が柔軟に。
その結果、血流の量が多くなっても血管の形を柔軟に変えることが可能になるため、血圧が低下します。
またアルギニンを静脈に注射する実験をしたところ、血管が広がり血圧が低下したという結果が確認されています。
実際の実験でも血圧の低下が確認されているため、アルギニンの高血圧の改善効果は高いといえるでしょう。
2.デトックス効果
アルギニンにはデトックス効果も期待できます。
アルギニンには新陳代謝によって作られるアンモニアを解毒する機能を持っています。
アンモニアは人体にとって必要のないもので疲労の原因の一つです。
そのため体外へ排出しなければなりません。
アンモニアが効率的に体外に排出されないと、疲労が溜まってしまいます。
アルギニンには尿素回路の中で、オルニチンとシトルリンとで相互に変換することによって、アンモニアを無毒な尿素に変える働きがあります。
しかしアルギニンが足りていないとアンモニアを効率的に無毒化させることができません。
つまりアルギニンは、アンモニアを無毒化させるデトックス効果に必要な存在なのです。
3.健康的なダイエット効果
アルギニンには健康的なダイエットの効果もあると言われています。
アルギニンには成長ホルモンの分泌を促進させる効果があります。
成長ホルモンの分泌量の増加は筋肉量を増やすのに効果的です。
実際にウエイトトレーニングとアルギニン摂取を組み合わせた所、筋力が高まるという実験結果が確認されています。
筋肉量が増えれば基礎代謝量も増加。
何もしていなくても消費されるエネルギーが増えるため、痩せやすい体になっていきます。
またアルギニンには満腹感を増加させる働きもあります。
理由としては、アルギニンにはタニサイトを活性化させる働きがあるからです。
タニサイトとは脳内のエネルギー生産をコントロールする細胞です。
つまりアルギニンを摂取すると、痩せやすい体質変化と食欲抑制の効果が期待できます。
食事制限などの無理なダイエットは体に良くありません。
また、リバウンドもしやすいため負荷をかけるダイエットは行わないほうが良いでしょう。
アルギニンを摂取をすれば、痩せやすい体質になり食欲も抑制されます。
無理な食事制限をする必要はありません。
そのため健康的に痩せることができるでしょう。
4.アンチエイジング効果
アルギニンにはアンチエイジングの効果も期待できます。
理由はアルギニンには成長ホルモンの分泌を促進させる効果があるからです。
人間の身体は加齢と共に骨や筋力、代謝が落ち傷の回復が遅くなります。
そして、回復を高めてくれるのが、アンチエイジングホルモンとも呼ばれる成長ホルモンです。
成長ホルモンの分泌量は10代がピーク。
それからは歳を取るごとに成長ホルモンの分泌が減少していきます。
また運動不足や睡眠不足、ストレスも分泌を妨げる要因です。
アルギニンを摂取すると、脳下垂体といわれるホルモンの司令塔を刺激し、成長ホルモンの分泌を促す効果があります。
成長ホルモンの分泌量が増えることで細胞の回復が高まります。
また成長ホルモンが多く分泌されるのは寝ている時です。
より良い効果をもたらすためには、寝る前に食事やサプリメントからアルギニンを摂取すると良いでしょう。
5.回復力向上効果
アルギニンは怪我の回復力向上にも効果があります。
アルギニンには体内でプロリンを作る効果があります。
プロリンとは皮膚に潤いをもたらす天然保湿成分で、非常に重要なアミノ酸のひとつです。
そしてプロリンは皮膚組織を構成するコラーゲンを多く含んでいます。
コラーゲンは回復力において非常に重要。
体内でコラーゲンが十分に作られていなければ、怪我の回復が遅れる原因になります。
逆にコラーゲンを作り出す能力が高ければ、怪我を早く治すことができます。
つまりアルギニンを摂取してコラーゲンが多く含まれるプロリンを作ることで、肌の回復を向上させることができるのです。
6.免疫強化効果
アルギニンには免疫強化の効果も期待できます。
アルギニンは体内で、マクロファージを活性化させる働きがあります。
マクロファージは白血球に区分される免疫細胞の一つです。
マクロファージの主な働きは、細菌やウイルスを食べてくれることです。
体内にウイルスや病原菌などが入ってくると、マクロファージがそれを見つけ、それらを食べて死滅させてくれます。
また傷の回復や、新陳代謝の調節もしてくれます。
つまりアルギニンを摂取してマクロファージを活性化させれば、免疫力を強化させることができるのです。
またアルギニンには手術後の回復を促進させ、感染症の合併率を低下させるとして、輸液が使われることもあります。
7.抜け毛防止効果
抜け毛防止にもアルギニンは効果的です。
アルギニンには血流を促進させる効果がありますが、それは頭皮にも影響を与えます。
頭皮への血流の流れが良くなると、頭皮への効率的な栄養素の運搬が可能。
育毛が促進されます。
この血流促進を用いた有名な育毛剤がミノキシジルです。
ミノキシジルはアルギニンと同じ成分ではありません。
しかしミノキシジルも血管を広げ、血流の流れを良くすることで発毛を促進させます。
またアルギニンが抜け毛防止の効果があるのは、アルギニンが成長ホルモンの分泌を促進させるためです。
成長ホルモンは毛を生やす元となる毛母細胞を活性化させます。
そのため成長ホルモンには毛の再生にも効果があるといわれています。
成長ホルモンが多く分泌されるのは寝ている時です。
そのため効率的に抜け毛の防止をするには、寝る前にアルギニンの摂取をすると良いでしょう。
8.運動能力の向上効果
アルギニンには運動能力の向上にも効果があります。
アルギニンには余分なアンモニアを排出する働きがあります。
アンモニアは疲労感の原因の一つ。
アルギニンを摂取することでアンモニアの上昇を抑えることができ、疲労を取り除くことが可能です。
またアルギニンには成長ホルモンの分泌の促進や、血流を改善する働きがあります。
これらの働きは運動時の体にも有用です。
実際に、レスラーが運動前にアルギニンを摂ることで、運動持続時間が上がったこという実験結果が確認されています。
9.男性機能の改善効果
アルギニンは男性機能の改善効果も期待できます。
男性器には海綿体と呼ばれる、細い血管の塊があります。
勃ちが生じるのは、血管を広げるNOが作られこの海綿体に入る血液量が増加するためです。
このNOですが老化やストレス、高血圧、糖尿病、肥満、喫煙などの原因によって勃ちをコントローする神経系・内分泌系に異常が起こり、生産量が減少します。
アルギニンにはNOの生産を高める機能があります。
つまりアルギニンを摂取することでNOの生産量が高まれば、血管を広げ海綿体への血流量を増加させることができるのです。
結果、男性機能の改善が期待できます。
ただしアルギニンでの男性機能の改善は正直効果が薄いです。
そこで確実に男性機能を改善したいという方は、以下の記事を参考にした男性機能に特化したサプリを飲んでみてください。
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アルギニンの副作用について
アルギニンは基本的には安全な成分です。
しかし過剰摂取、具体的には20,000mg以上摂取すると副作用を起こす可能性があります。
ただしこれも可能性があるだけで、過去の実験では42,000mg摂取した方に深刻な副作用が起きなかったという結果も見られています。
アルギニンを過剰摂取した時に起こる具体的な副作用は以下の通りです。
- 胃痛・下痢
- 低血圧
- アレルギー症状
- 喘息の悪化
- ヘルペスの回復の遅れ
この中で一番発生する可能性が高いのは胃痛や下痢です。
アルギニンは強いアルカリ性のため、消化器官に影響を及ぼし、胃痛や下痢を引き起こす可能性があります。
また低血圧の人は要注意です。
アルギニンには血圧を低下させる効果が期待されますので、低血圧の人は服用する前に一度医師に相談してみることをおすすめします。
アルギニンを効率的に摂取するには?
アルギニンを効率的に摂取する方法は、アルギニンと一緒にシトルリンも同時に摂取することです。
アルギニンにはNOの生産量を高め、血流を促進させる働きがあります。
このアルギニンに加えてシトルリンを同時に摂取することで、20%程も多くNOが生産されると確認されています。
つまりアルギニンとシトルリンを同時に摂取すれば、より血流の促進を向上させることができるのです。
またNO3(硝酸塩)との同時接種も効果的です。
NO3は消化器官を通してNOへ変換されます。
つまりアルギニンやシトルリンの尿素回路とは別のルートでNOを生み出しています。
アルギニン・シトルリンとNO3成分を同時に摂取すれば、2つのアプローチからNOを生産することができるため、とても効率的にNOを生産することができるんです。